- vol.1 非日常と日常のバランス -

















名前:
年齢:15歳
髪色:黒紅
瞳色:深い碧
職業:高校生

変わったところ…



「身体測定の結果を配るぞぅ。」



担任の教師が身体測定の結果を配っていく。
名前を呼ばれ、取りに行く生徒達。
やれ体重がどうだの、やれ座高がどうだの。
特に女生徒は騒がしい。
そんな中、1人の少女が恐る恐るそれを開いた。



ー身長伸びてたぁー!?」

「うぎゅッ。」



ごんっ

突然背後から飛びつかれ机に頭を思い切り打った。
この少女、名をという。
黒紅色の髪に日本人離れした深い碧の瞳。
なんともアンバランスな美しさ。
さて、そんな事はさておき。
身体測定の結果は、彼女にとって重大なものだった。



「の、びてないです…。」

「ちょっと見せてみ。」



またも背後から現れた女生徒に結果を取られた。
あ、と声をあげたのも遅く。
既に彼女は結果を開いて見ていた。



「たつきちゃん、ちゃんが可哀想よ。」

「こいつ身長どころか体重も座高も変わってねぇ!」

「…う、うう。」



空座高校1−3
その中でも目立つ少女が1人。
それもそのはず。



「じゃあまだは小学4年生の平均身長並みかぁ。」

「楽しそうに言わないで下さいよぉ!」

「いいじゃないの、可愛いーんだから。」



ぴぃぴぃ泣き出したを髪の長い少女が慰める。
その豊満な胸に押しつぶされそうになり、少々苦しそう。
そんな光景を見て羨ましそうにしている人物。
眼鏡の少女。



「いやぁん、羨ましい、でも織姫も羨ましいぃ!」

「やめろ千鶴…。」

「なんだお前、また身長伸びてなかったのか?」



いきなり聞こえてきた男子生徒の声。
その声にその場にいた彼女らは振り向いた。
オレンジ色の頭。
茶色の瞳。
眉間に皺を寄せている。
が、別段怒っているわけではなさそうだ。



「一護ちゃん。」

「一護ちゃん言うなぁ!」



一部の人物は一護、黒崎一護を見て怯えているようだ。
が、は全くと言っていいほど気にしていない。
彼女の他にも平然としている女生徒がいた。
織姫、井上織姫と、たつき、有沢竜貴だった。



「一護ちゃん、遅刻ですよ?」

「うっせ、色々あったんだよ。」

「ふぅん。」



黒崎とは結構仲が良い方だったりする。
不良と呼ばれる黒崎と彼女が何故仲が良いのか。
その理由は…。



「一護ちゃん、今日も徐霊してたの?」

「あぁ、お前は最近どうなんだ。」

「最近はめっきり、幽霊サンと会いませんよ。」

「そりゃ良かったじゃねぇか。」



霊感の強い者同士。
何かと話も合ったようだ。



仲の良いクラスメートと楽しい学校生活。
5年前から微動だにしない成長。
気になると言えば気になる。
それでも、彼女は別段不幸ではなかった。
それどころか、幸せだった。
霊と出会っても、霊に襲われても。
それは日常から離れた非日常ではあったが。
それは彼らにとって日常でもあった。

しかし。

その日常に近い非日常は。

確実に。

既に音をたてて崩れ始めていた。




















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「隊長、隊長、起きて下さいよー!」



女性が少年を揺さぶる。
どうやら彼は机に伏して眠っているようだ。
軽く揺さぶったのでは起きそうにない。
彼女は軽く溜息をつくが、次の瞬間には笑っていた。
口の端をあげている。
いつの間にか、手には何かの機械が。



「ふふふふぅ、隊長の写真、意外に人気あるのよねぇ。」



どうやら、手にあるのはカメラのようだ。
よく見るものとは違うようだが。
女性は楽しそうに笑ってカメラを構えた。
シャッターを押す。
が、次の瞬間。
それは誰かの手によって押さえられていた。



「た、たいちょお?」

「何やってんだ松本…。」



女性の名前は松本、松本乱菊。
少年は、日番谷冬獅郎。
ここは尸魂界。
現世でいうあの世である。



「よく眠ってましたねぇ。」

「あぁ…少しばかり懐かしい夢を見た。」

「へぇ、懐かしい夢?」



会話を交わしながら、彼女はカメラを背に隠す。



「まぁ、死神の俺にとっちゃ懐かしいとも言えねぇか。」

「話がよく分かりませんけど。」

「…あいつは、元気にやってんのかな。」

「隊長?」



彼の脳裏に浮かぶのは、少女。
月明かりの下、微笑む少女。



「…らしくねぇか。」

「私に分かるように展開させて下さいよぉ。」

「うるせぇ…それより、カメラ出しやがれ。



























日常と非日常、

とれているようで、

とれていない、

そんなバランス。






[ 音がたたないだけの崩れていく様 ]



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日番谷の出番、意味なし。
備考欄↓
黒崎と主は小学校5年生からのクラスメートです。
彼が彼女をどう思っているかは不明。
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