「明けましておめでとー!」



3、2、1、で年が明けた。うちに遊びに来ていた幼馴染、兼、彼女のは俺の部屋で盛大に喜びの声をあげている(おーい、近所迷惑考えろよー)なにがそんなに嬉しいのかよく分かんねーけど、はテレビの中にいる奴らと同じように拍手をしていたりする。たかだか年が明けただけだろうに。まぁ、のそういう単純で純粋なところは長所かな、っていうか、可愛げのあるところだと思う(本人に言えって言われたら、そう簡単には言えないけど)正月の特番は、あまり見る気がないって言ってたから、たぶん、これから初詣にでも出かけようとでも言うんだろう。



「隆也ー、これもうちょっと見たら、初詣行こうねー。」



ほら当たり(もうちょっと見るっていうのは予想外だったけど)どうやら好きな芸能人がテレビに出ていたらしく、はジーッとテレビを見ている。ジェラシーってのが、ないわけではないけど、拗ねたりすんのもカッコ悪いので、とりあえずはの横で俺もテレビを見ることにする(好きな芸能人がお笑いの奴だったのに、ちょっと安心したり、する)少しの間、黙ってテレビを見てから、思い出したように窓から外を見た。雪がチラホラしている。



、外寒いから厚着して行けよ。」

「…。」



あれ、おかしいな、返事が返ってこない。俺は首を傾げる。まさか、無視してるわけはないだろうし。俺の声が聞こえないくらい集中してテレビ見てるのか(それも本気で嫌なんだけど)そんなとき、コテン、と何かが俺の肩に当たった。耳元に髪があたって少しくすぐったい気がするんだけど…って、え!



!」

「…すぅー。」



こいつ、ね や が っ た !
俺の肩に当たったのはの頭で、は小さな寝息をたてて俺の肩を枕に寝てしまっている(つーか、いつの間に!)ベッドにもたれてるから、そりゃ、俺の体勢がキツイとかそーゆーのはないけど、普通、寝るか?だいたい、こいつは初詣に行きたがってたはずだ。俺はそう思って起こそうと、声をかけてみる。が、声をかけても揺さぶってもは起きそうにない(もともと、こいつは夜寝るのは早い方だし、今日は起きすぎてたのかもしんねーけど!)



!」

「ぅむむー。」



ぅむむ、ってなんだ!俺はいろんな意味で必死になって揺さぶるが、はまったくもって起きそうにない。このまま寝かせといて朝になって、なんで起こしてくれなかったのー!ってはぜったい怒るに違いない(俺は放ってない、ちゃんと起こそうとしてるっての!)だいたい、彼氏といえど、男の前で平然と寝るなと怒ってやりたい。そりゃあ、俺は幼馴染だから、がそういう意識が薄いっていうのも分かる。哀しいくらいに!だけど、俺だって健全な男なわけで、こんな、耳元で微かな寝息を聞かせられると、キツイ、んだけどホント!



。」



よし、ここは本気になって起こそう。そう思って俺はの体をいっそう力強く揺さぶってみる。さすがのもこれにはたまらずに目を開けた。うっすらと、だけど。



、初詣行くんだろ。」

「…隆也ぁ。」

「ほら、さっさと準備しろって…。」

「今年もずっと一緒にいてねぇ。」



う、わ!
柔らかい笑顔に思わず面食らってしまった。手に持っていたのコートを床に落としてしまう。手で口元をおおった。次の瞬間、が俺の方に倒れてきて、口元をおおっていた手を放してとっさにを受け止める。何事かと思ったが、声をかけると、また寝息が聞こえてきた(こいつ、寝ぼけてたのか!)顔の熱は簡単にはひいてはくれなさそうで、俺は一人、唇を噛んだ。衝動を耐え切れず、俺にもたれて眠っているを両手でギューと抱きしめてやる。



「一緒にいるに決まってるだろ、バカッ!」












(もういいや、俺も寝よ)(ふゃ、たかやぁー)(…寝れるのか、俺?)





コメント

どうにかこうにか阿部くん新年ネタ!
またもや新年なの関係なさそうですけど。
阿部くん好きなのに書き難い気がします。
誕生日でネタ使いすぎたのかもしんない…。
おいしー思いをさせてあげられなくてごめん、阿部くん!