今日もいつもと変わらない一日だった。学校に行って、授業を受けて、放課後は部活で野球。まぁ、そういういつもの変わり映えのない一日の方が落ち着くけど。そう思いながら俺はボールが入ったカゴを片付ける。横目でを見ると、はドリンクの入ったペットボトルやらを片付けている、それはもぅヨタヨタと。ってか、こいつはもともと運動に向いていない。こないだあいつのクラスが外でサッカーやってるの見たけど、こいつ…顔面でシュートしてたし(奇跡的にゴールしたのには驚いたけど)あのときは休み時間になる前に理由をつけて授業を抜け出たっけ俺(保健室に行ったのが見えたから)



「阿部くん、阿部くーん?」

「ぅあ、ビックリした!」



呼ばれていたことに気づかなかった俺は、の顔が近かったことに驚いた。は一瞬キョトンとしていたが、すぐにいつものように笑った(…癒される)俺が先日の出来事を思い出している間に、こいつはどうやらペットボトル類を片付け終わったようだ。俺はの頭をポンポンとたたくと、は嬉しそうに笑った。ちくしょう、可愛いな、ほんと。



「さぁー帰ろう!」



いつも通りの一日。学校に行って、授業を受けて、放課後は部活で野球、そしてと二人で帰る。家はの方が遠いけれど、俺が送っていくのもいつものことだ。部活で疲れた後だが、そんなことは全然気にならない(むしろ、気にしているのはの方だが…)歩いていると、ニャー、というネコの鳴き声が聞こえてきた。はそれに気がついて駆け寄った。



「可愛い、ネコの親子だね。」

「そうらしいな。」

「親子だよね、似てるもん。」



ネコってどれも同じ顔のような気がするけど(同じ種類のは)そんな発言がらしい。微笑ましく笑ったつもりが、は少し頬を膨らましているような顔をしてしまった、すぐにまたいつもの笑顔に戻ったけれど。ほら、とはネコを指差す。



「目の辺がよく似てるよ?」

「そうか?」

「親子だもん、似るよねー。」



の声に、ニャー、とネコはまるで頷くように応えた。それが嬉しかったのか、は俺の服の裾をぎゅっと握ってまた笑った。が、何かを思いついたのだろう、次には、ポン、と両手を打った。



子ども生まれたら、阿部くんに似てタレ目かな?



思いもよらない言葉に俺はギョッとしてしまった。いや、別に嫌なわけじゃない(どっちかってと…)の言葉はとてつもなく率直だ、思ったことを恥ずかしげもなくパッと言ってしまう。天然、の一種なのかもしれない。恥ずかしげもなく、好き、だとか、カッコイイ、とか…いや、う、嬉しいけど。だけど、今日の言葉はまたある意味凄いものだった。ある意味、刺激があるっていうか…うーん。



「た、タレ目になるとは限らないだろ。」

「でも、ツリ目じゃないよね。」

「…やめてくれ、嫌な奴思い出した。」



誰かは言わないでおくけど(それでもには分かったらしい、笑ってる)ってか、前言撤回しておく。いつもと変わらない一日、じゃない。毎日、毎日、違う。ちょっとだけだが、違う。毎日、違うことを言って(同じこともあるけど)俺を驚かせたり、戸惑わせたり、喜ばせたりする。それに、ちょっと刺激をくれたりとか…。何か…。



「何か、お前といると落ち着かねェなぁ。」

「え、いい意味で?」











何か、お前といると落ち着かねェなぁ
一言一言に何か特別な力が込められてる気がする。












コメント

ほのぼのって動きがあまりなくて、
どうしても短い文章になっちゃうんですよね。
阿部くん好きなんですけど、
描写は何か難しいです。
まだまだ勉強しなくては!

title by リライト様(選択課題・恋する台詞)