ー!今日って小テストあったっけ?」
「あるよー!漢字テスト」



朝練終了後、それを聞いた瞬間利央が嫌そうな顔をした。
と利央、二人は同じクラスで結構、いや、すごく仲がいい。だからよくクラスの連絡ごととかを聞いたりしてる(利央が寝てて聞きそびれてるから)それを聞いては仕方ないなぁ、とあきれ顔をしながらもいろいろ面倒を見たりしていた。
まー、俺が言いたいのは仲のいい恋人に見える、ということ。



「アレ?準さんどうかしたんですか?」



ぼーっとしていたのか気がついたら利央の隣にいたがオレを見上げてきょとん、とした表情をしていた。ついでに利央も同じような顔をしている。
「なんでもない」と返すと「何かあったらいって下さいね」と言い残してパタパタと部室を出て行ってしまった。
あーあ、慎吾さんに見つかったらからかわれるんだろうなぁ・・・。



「準太ー、鍵閉めるぞ?」
「あ、はい、今出ます」



どうやらぼーっとしている間に皆出てしまったらしく和サンに催促されて部室を出る。
少し気が重くなりながらも教室へ向かった。



















午後の眠りにつきたい最後の時間の数学、ふと窓の外が目に入った。外では1年が体育の授業で野球をしている(早く部活いきてー)
その中にがいた(利央も)
そんな様子をじーっと見ていたらこちらに気がついたらしくぶんぶんと手をふった。軽ーく手を振り返したらぱぁっと笑顔になってぶんぶんとよりいっそう大きく手を振った(なんか笑える)
しばらくそんなことをしていると数学教師が「黒板消すぞー」といったので慌ててノートに向かう。



「―――――で、―――」



慌てて書いたノートは見事に途中までしか写せなくてはぁ、とため息をついた。視線を教師の方に向けると長ったらしい説明を始めたのでそれがだるくなってまた窓の外を覗く。
さっきがいたところを見てみると彼女はいなくなっていて固まっている女子の集団の中にいた。
ふと、と考えてみるとここ最近のことばかり考えているような感じがする。いろいろと思い出しながらそんなことはない、と頭を振ってその考えを隅に追いやった。



「高瀬ー聞いてるかー?」
「聞いてマース」



よほどぼぅっとしているように見えたのか行き成り名前を呼ばれた。内心焦りつつも適当に返事を返す。
隣の席の奴が「ずーっとそとでも見ていい子でもいたのかー」なんて茶化してくるもんだから軽く頭を小突いてから「そんなんじゃねー」と返した。
でも実際考えてみるとこの時間の大半を外を見て過ごしていたような気がする。多分野球だったからだ、と自分に言い聞かせていることに苦笑いした。



「(そういえば今日紅白戦だよな)」



多分1、2年対3年だからバッテリーを組むのは利央だ。ぎゃーぎゃー言いながら部室に来る姿を思い浮かべると笑みが浮かんだ。あどけない子供のように笑ったりするのに野球に対しては他のものと熱の入れ方が違うから。今日はどんなことを言ってからかってやろう、と思いながら視線をノートに落とした。



「(あ・・・・終わる)」



時計を見てみると後1、2分で授業が終わる時間だった。
それを見てなんとなくうれしくなった。





























まだ見ぬ恋心
(きっとあなたが気づくのはまだ先)




[きみとぼく様でキリバンを踏み、いただきました!]
[リクエストは準サンでした!聞いてマース、がイイ!]
[素敵な準サンをありがとうございました!]