
「、かっけぇ!」 「いけー!」 桐青との試合を終えた翌日、今日は学校で球技大会だったりする。そして、ただいまあたし、阿部はバレーの試合に出場していたりします(ちなみに今スパイク決めて一点とりましたぃ)周りからの声援を受けて調子に乗ってVサインなんかしてみたりする。いつの間に来たのか、田島や泉、隆也も観戦に参加していた。バレーも好きだから、いっぱいボール触れて楽しい! 「いくよ、!」 「はいよぉ!」 にトスをあげてもらってもう一回スパイクを決める。背が低いから難しいんじゃないかって、試合する前に担任が言ってたけど、その分ジャンプすればいいじゃんね?左手と右手を使い分けてスパイクしたらバレー部じゃない人らはだいたい分かんないみたいで、けっこー楽に点が入る。それに、バシッと決まったら気持ちいいんだよねー(それこそ、ホームラン並に!)ラストの一点を決めて、審判サンが笛を鳴らす。結果は1−9の勝利だ! 「ありがとうございましたー!」 終わった瞬間、同じクラスの子たちが駆け寄ってきてキャッキャと喜んでる。タオルをくれたりドリンクくれたりするので、喜んでそれを受け取って、とりあえずは汗を拭いた。友達とはしゃいでると後ろから誰かに頭を軽くたたかれた。振り向くとそこにはニシシと笑った田島と泉と隆也と花井がいた(あれ、花井が増えてるよ、いつの間に!) 「お疲れー、スゲー活躍だったな!」 「お前ってほんと運動神経イイよな。」 「野球だけじゃないのか、スゲーな。」 「違う違う、野生児だから、むしろ人間じゃねーから。」 隆也のバカァ!あたしは人間だよお(だいたいあたしが人間じゃなかったら、双子の隆也だって人間じゃないことになるじゃん!)あたしは小さな反撃として、渡してもらったタオルで隆也の頭をペシリとたたいてやった。隆也はイテェと言って、やり返してきた。エンドレスになってしまいそうなのを、花井がいつもの部活のときのよーにとめた(けっこう楽しかったりするんだけど) 「ここで走り回るなよ?」 「えー。」 「俺は子どもじゃねぇ。」 花井の言葉に隆也はちょっとムッとしているようだった。なんか言っちゃおうかと思ったけど、怒ったら怖いので今はやめておいた。話を逸らして、みんなの試合はどうだったのかを聞いてみた。田島と泉と隆也は確か、サッカーに出てたはず(あれれ、花井は何だったっけ?)隆也のとこはもう負けてしまって出番がないみたい。9組はまだ勝ってるみたい。女子バレーも順調、あ、女子サッカーはさっき負けたって誰かが言ってた、浜田が出てるバスケも勝ってたし、学年優勝くらいはするかなぁ。 「そだ、も昼、三橋ん家行かね?」 「三橋ん家?」 「そっ、つーか、もう人数にいれてんだけどなー!」 と、いうことであたしも昼休みに三橋ん家に行ってカレーをご馳走になることになった。どうやら隆也も泉も花井も行くらしい。それにしても三橋、一回目のメールで熱が出たってきてたけど。に、時間までには戻るねって言ってみんなと一緒に三橋の家に行った。 「い、いらっしゃーい。」 三橋ん家に着いてチャイムを鳴らしたら、なんだかフラフラな三橋が出てきた。でも三回目のメールでは熱はひいた、ってあったけど、また熱出ちゃったのかな。まぁとりあえず家の中に入った。カレーのいい匂いがする(お弁当あるのにカレーまで食べちゃうかも)カレーの入ったお鍋を田島がグルグルと混ぜていた。けど、利き手じゃない左手で混ぜていることに気がついた。もしかして。 「田島、右手やっぱり痛めちゃった?」 「ん、最後の打席にちょっと。」 やっぱりね。最初の持ち位置と違うような気がしたから気にはなってたんだけど、でも、あれがあってこその勝利だからなー。あたしも無茶して準サンの球打ったけど、田島も充分無茶しちゃったんだよね(だからあたしと田島は同類って言われるのかなぁ)見た目的にそこまで腫れてるわけじゃないけど、一週間後までに治ってるのかどうかは言い切れないような。とりあえずは、お医者サンには見てもらってるだろうから、また日が経ってから経過を聞くことにしよっと(あたしだってマネジですから!)そうこうしている間にカレーは温もっていて、食事の時間になった。おいしそー!BGMに昨日の夜に花井のお母さんが撮ってくれたらしいニュースをつける。 『途中から交替した武蔵野第一高校の榛名が…。』 「榛名サンだ榛名サンだ!」 「お前はいちいちうるせー。」 別に順当だろ、と隆也に言われたけど。どうしても反応してしまうんだよね、榛名サン。また打たせてもらおう、あの剛球投げてもらっちゃうもんねー!あたしが一人で笑ってたら、隆也に、気持ち悪いって肘で殴られた(ニヤニヤ笑ってはないと思うけど!)あんまり騒いじゃうと(榛名サン絡みだと特に)隆也が怒るから食べることに集中することにした。お弁当は隆也のよりかは小さい。いつもはそれでも足りるんだけど、今日はずっと動いてるし、飛び跳ねてるし、カレーのいい匂いもするし、お皿を借りてカレーもちょっともらうことにした(花井がビックリしたような顔してたけど) 「そういや、は阿部と一緒んとこに決めてたのか?」 田島のいきなりの話換えで、どうして西浦に来たのかって話になっていた。三橋は三星を出たいのとお母さんが西浦卒業生だからってことで、田島はひいおじいちゃんが倒れてもすぐに分かるようにってことだった。それを聞いてて、いきなり話がふられたから、ちょっとだけビックリしたけど、とりあえずはカレーを飲み込んでから口を開くことにした(花井が、ちっせーのによく食うなぁって言ったのが聞こえた) 「そーだよ、色んな高校見学に行ってからココにした。」 「へー、まじ仲イイなお前ら。」 「別に。」 素っ気無く返す隆也をとりあえずはスプーンの先っちょで突付いてやった(持ち手のとこネ)行ける範囲の学校は色々見学に行ってみた。電車通学だとしても、一時間以内のところとか。だいたいどこの学校にも野球部はあったけど、グラウンドがぜんぜん整備されてなくて、えー!って思うところもあったなぁ。桐青に見学に行ったときには準サンの球を打たせてもらったりもしたし。高瀬先輩にすっごい勧誘されたけど。 「は桐青のマネジに呼ばれてたけど、俺がヤだっつったからココにしたんだよな。」 「隆也は武蔵野もぜったい嫌って言ったよねー。」 「はぁ、当たり前だろ、榛名がいるだろ!」 「学校見学の日、すっごい機嫌悪かったもん。」 「悪くねーよ!」 「ウソだぁ、だってお菓子取ったり嫌がらせしたもん!」 「してねー!」 そう言って隆也はあたしのカレーの鶏肉を取った!あぁぁぁ鶏肉大好きなのに(知ってて取った隆也が憎いー!)そのお肉はもう既に隆也の口に入ってしまったので、あたしは隙をみて隆也のカレーから鶏肉を奪い取った。そこでケンカが始まると思ったのか、花井が仲裁に入って鶏肉合戦はそこで強制終了になってしまった。さすがに、人様の家だから、暴れちゃダメだよね(走ったり、とか) 「阿部とは春休みも栄口と来てたんだろ?」 「春休みは俺が誘ってな、下見はと二人でだよ。」 「中学からの友達じゃないのか。」 「あたしは友達だったよ、同じクラスなったことある!」 「俺は受験の日に初めてちゃんと喋った。」 田島が三杯目のおかわりに行った。凄いや、さすがにそこまで食べれないよあたし(それでもみんなには、想像もできないくらいに大食いって言われる) 「篠岡は?」 「は?何?」 「中学一緒だろ?」 泉と花井の言葉に隆也は否定の言葉を出したけど、千代は同じ学校だったよ、隆也クン。あたしも同じクラスになったことはないから、お話をしたのは千代が野球部のマネジになってからだけどね。千代は中学校のときにソフト部だったけど、ソフト部の助っ人になったときは丁度千代が体調不良で出られなくなってて、あたしがその代わりに出たみたいだから、そこでも接触はなかったというわけです。そんな回想をしていたら、隆也も千代が同じ学校だったのを思い出したみたいで安心した。 「そうだ、三橋、これあげる。」 あたしは忘れずに持ってきた紙を三橋に出した。これは千代にコピーしてもらったやつ。桐青との試合の後に、みんなでした反省会のときの言葉が書かれてる。千代が一生懸命に書き込んでくれたやつ(ごめんね千代、あたしこーゆーのぜんぜん協力してなくて!)別に三橋への言葉じゃないけど、三橋の頑張りがみんなに認められているよ。それを見て三橋はビックリして、キョドってビクビクしてたけど。あたしはそんな三橋を見てニィッて笑って、密かに持ってきていたものをポケットから出すと…ポンッて三橋のおでこに押してあげた。 「大変よくできました!」 三橋のおでこにうつった、赤い判子。先生が子どもに押してあげるような判子。あたしはくっきりとうつってるおでこを見て、可笑しくなって笑ってしまった。三橋はそんなあたしを見て一瞬不安気な顔をしたけれど、すぐさま鏡を見に走っていった。それを見てみんなが笑う。 「隆也も頑張ったから押してあげるよー!」 「い、いらねぇ!くんなボケ!」 「はーい、遠慮しないでー、泉も花井も!」 「い、いらねぇよ!」 「俺も右に同じ!」 |