無防備にも程がある

夜の十時過ぎ。突然鳴り始めた携帯電話。ベッドに寝転がって雑誌を読んでいた俺は少し驚きながらも携帯を手に取った。ディスプレイにはお馴染みの名前が表示されていた。


「どした?」

「準ちゃん、準ちゃん、お願い、家に来て!」


切羽詰ったような声で言われてしまう。夜なのにどうしたんだろうとすっげー心配になりながらも、とりあえず俺自身落ち着かせてちゃんと玄関から入ることにした。チャイムを鳴らすとすぐにが出てきて、涙目で抱きつかれた(ちょ、ちょ、ちょっと待て!)


「怖いテレビ見た!」


父親も母親も今日は仕事が夜勤らしく、家にはしかいない(おいおいやばいじゃんソレ)普通どおりに飯を食って風呂に入って寝る前にテレビを見ようとつけたら偶然怖い番組が目に入ったらしい。それで慌てて俺に電話をした、と。


「怖いから、今日泊まって!」

「…はぁ?」


眠れない眠れない、と連呼するに俺は素っ頓狂な声をあげる。仕方ないだろ、思春期といわれる時期に平然と泊まってくれなんていうが信じらんねー!(でも、そこがらしいけど)色々と言ってみたが、受け入れてくれずに結局俺はの部屋に布団をしいて寝ることになってしまった(あ り え ね え!)しかも気持ち良さそうに寝てくれちゃって(あ り え ね え!)


後日談


「準太、手ぇ出さなかったのか!」

「出せるわけ、ないじゃないスか!」

「ありえねー、俺ならぜったい出すな。」

「…もう二度と慎吾さんには近かないよう言っときます。」


無防備にも程がある

(でも俺だって次は我慢できねぇかも)
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