終わりと始まり

メールが来た。どうやら俺は朝練で急いでいて、弁当を忘れて行っていたらしい。それをが持ってきてくれたらしい。メールを見て俺はの教室へと向かった。だが、肝心のがいない。の友達に聞くと、呼ばれて行ってしまったとのことだが。そんなとき、ヒョッコリと利央が顔を出した(そうだった、こいつ同じクラスだった!)


「準サーン、なら今告白真っ最中っスよー。」


楽しそうにこいつは言った。な ん だ っ て?俺は利央の米神に拳をくっつけるとグリグリしながらもう一度聞いた。激しく痛がりながら(うっせ)利央はまた同じ言葉を途切れ途切れ言った。どうやら俺の聞き間違いじゃないらしい。誰だ!


「し、知らないっスよー、学年は同じっぽかったけど。」

「チッ…一年坊が。」

「(うーわぁー準サンが暴言はいたぁー)」


どこに呼び出されたのか分からない以上(知ってても邪魔するのは男としてどうかと思う)ここで待たせてもらうしかない。俺は利央の席に堂々と座って我慢強く待つことにした。利央が、俺の席ー、とか言って騒いだりしていたが、それは無視することにした。弁当はたぶん、のカバンに入っている。けど、今は弁当よりもだ。


「準サンも告白しちゃえばいーじゃないスかー。」

「そう簡単にできるか!相手はだぞ。」

「そーですけど…けっこうモテるし。」


確かにそうだ、あいつはけっこうモテる。一番安全なのは、他の男が告白する前に俺が告白すればいいんだが、当の本人が色恋沙汰にめっぽう鈍いし興味をもってないことが問題だ。とくに俺は生まれてからずっと一緒といっても過言じゃない幼馴染。ぜったいに恋愛対象に見られていない。


「準サンってさー、ただ勇気が足りないだけスよねー。」

「…。」

「イダダダダダダァー!」

「まだ言うかー?」

「だ、だだって、ううう動かないとどうしよもなっ!」


動かないとどうしようもない。その言葉に俺の手(グリグリしてやってた)はとまる。一生懸命にやられたところを押さえる利央を人事のように見ながら、俺は瞬きを数回する。動かないとどうしようもない。もう一回その言葉が俺の頭を過ぎた。確かに。俺が動かない限り、からこのポジションをずらしてくれることはないだろう、ぜったい。俺はまだ痛がっている利央の頭をポンポンとたたいてやった。たまにはイーこと言う!そんなときが教室に戻ってきた。謝罪なんかどうでもいくて、聞きたいのは!


「え、あー、諦めませんって言われた、どうしよー。」

「そいつの名前と学年クラスを教えなサイ。」



終わりと始まり

(俺はやっと自ら動くことを決意した、覚悟してろ、!)
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