初めて聞いた声色

あたし、は生まれてからほとんど、幼馴染の高瀬準太くんと一緒にいるような気がします。家がお隣で親同士が仲がいいこともあるし、あたしと準ちゃんが気を使わないでいられることもあるのかなーと思ってます。でも、準ちゃんは最近野球に忙しいです(中学の頃よりもずっと!)あたしはまだ部活に入っていないので帰るのが早かったのです。


「準ちゃん、お疲れ様ー。」

「ん、サンキュ。」


高瀬家にお邪魔していたあたしは、帰ってきた準ちゃんにお茶をいれた(長年の付き合いで物の場所把握済み)それを飲んで、準ちゃんはシャワー浴びてくる、と言ってお風呂場に向かって行った。今日はあたしの家、夜遅くまで誰もいないので(共働き)おばさんにご飯食べて帰ってねって言われてるから、とりあえず準ちゃんがシャワーを浴び終わるまでお部屋で待たせてもらおう。ベッドを占領して、ふかふか布団に顔を埋める。眠たいわけでもないのに、あたしはベッドの上で目を瞑っていた。


ー?」


十五分くらい経ったかな。お部屋に準ちゃんが戻ってきた。それでもあたしは黙って寝た振りしておこう、なんてちょっと意地悪してみたりする(別に準ちゃんは拗ねたりしないけど)準ちゃんはあたしの体を軽く揺さぶる。それでもあたしは寝た振りをしてみる。って数回呼ばれる。それでもまだ寝た振り、してみたけど…。


、なに俺の前でまた無防備に寝てんの…。


次に聞こえてきた声に内心ビクリとした。いつもの準ちゃんの声よりも、もっと低い声。確かに声変わりして準ちゃんの声は前よりもずっと低くなったけど、こんな声は…。パタンとドアが閉められて、準ちゃんが出て行ったんだと分かった。あたしは飛び起きると思わず自分の耳に触れた。え、え、え。



初めて聞いた声色

(な、なんか準ちゃん男の人みたい!) ((男だっつーの))
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